その2です。予告通り、スイスラウンドの模様を翻訳してみました。以前の記事を読まれていない方は、そちらを先に読んでいただくことを推奨します。

Pooka’s 2009 Nationals Report [1] (メタゲーム分析編)
http://akiramenai3tsui.diarynote.jp/200907150613289724/



ラウンド1 VS 「カブトプスデンリュウネンドール」(James P.)

ゲームが始まる前に、Jamesはマッチシートの自分の名前が大文字になっていないと指摘していたw彼は前日のProfessor Cupでよい成績をとった、このあたりでは有名なプレイヤーだ。不幸なことに、彼がこのゲームで進化させられたのは「モココ」だけだった。たしか4ターン目くらいには「ゴウカザル四Lv.X」が相手の場をスッキリきれいにしてしまっていた。彼はプレイもうまく、俺にグッドラックと言ってくれた(さらに使っていたダイスもくれた)。会えてよかったぜ、James!

1-0



ラウンド2 VS 「ヨノワール」

このゲームはぶっちゃけ何もなかったっていってもいいな。相手は「ヨマワル(DPs)」のみでスタートし、ワザ【かげぼうし】でバトル場の「ヤジロン」にダメカンを1つ。次のターン、「ギンガ団のマーズ」を使ったあと、エネルギーを付けてワザ【おにび】で20ダメージ。返しに、俺は「レントラーGLLv.X」で「ヨマワル」を倒した。。。それでおしまい。ごめんなさい!

2-0



ラウンド3 VS 「フライゴン」

「ナックラー(DP3)」を見てちょっとビビる。「フライゴンLv.X」はデッキの大事なカードをトラッシュしてしまうし、最も対戦したくない相手だ。俺の考えた戦術は簡単だった―「ネンドール(DP4)」を呼び出して、デッキをめちゃくちゃにしてやるのさ。そして、実際にそうなった。「ネンドール」を倒した後、相手は1体の「フライゴン」しか用意できず、そいつも気絶してしまう。その後は「アンノーンG(DP4)」で「ナックラー」のワザ【あなにさそう】から自分の「ネンドール」を守りつつ、たねポケモンの大軍で相手の場をさっさと片付けた。

3-0



ラウンド4 VS 「ゲンガーニドクイン」

頑張ってみたけど名前が思い出せない、ケンタッキー出身ってことしか思い出せない。相手は結構はやい立ち上がりを見せたが、俺は「レントラーGLLv.X」で「ネンドール」を呼び出して倒すっていう基本通り戦い方をする。でも、このゲームではあまり効果的じゃなかったんだ。相手は3ターン連続で「ハンサムの捜査」を使って手札を入れ替えてきたんだからな!すぐに2匹目の「ネンドール」を出されるが、こっちはプレイに必要なものを何一つ引かない。そして、このゲームで最も酷い出来事は「ゲンガー(DPs)」を倒した「レントラーGLLv.X」がPP【しのせんこく】で持っていかれたことだ。もしコインが裏だったらゲームは終わっていただろう、しかしこれが「ゲンガー」ってヤツなんだよな。そこからサイドを取り合い、ワザ【ほのおのうず】+PP【フラッシュバイツ】でPP【しのせんこく】を避けて「ゲンガー」を倒したりする。「レントラーGLLv.X」で「ニドラン♀」を倒した返しでワザ【シャドールーム】で誰かがやられて、サイド2枚ずつになった。相手の場にダメージが溜まっていたおかげで、ワザ【ばくれつだん】でサイドを取れて、次のターンに最後のサイドを取るためのワザ【ほのおのうず】を受けられるポケモンはいなくなってしまった。いいゲームだった!

4-0



ラウンド5 VS 「ゲンガー」

「ゲンガー」相手は計算したり考えたりすることが多くて疲れちゃったよ!2ターン目に「ネンドール」と「ゲンガー」が出てきてしまい、大変な事態になる。早いターンからのプレッシャーだ。でも、またしても「ネンドール」を狩って、相手の後続を断つ。ちょっとマズかったのは、「ハンサムの捜査」を使われた時だ。「ポケターン」か「アカギの策略」を引ければ「レントラーGLLv.X」を再利用して2匹目の「ヤジロン」を倒し、相手を追い込むことができる。そうして引いた5枚のカードに、俺は絶望した。負けるんじゃないかと思ったくらいだったが、次のターンの俺のドローは、、、「アカギの策略」だ!これで「ポケターン」を探し、順調なゲーム進行になった。数ターン後にはPP【しのせんこく】を避けるために「ユクシー(DP5)」で倒してみたりする。さらに次のターンには、ワザ【ほのおのうず】+PP【フラッシュバイツ】。相手はサイド差を埋めることができず、序盤の「ハンサム地獄」からなんとか勝利できた。

5-0



ラウンド6 VS 「ポリゴンZ」

「ポリゴン(DP5)」を見て、ちょっと自信がなかったが、一方で勝てる気もあった。俺は「ネンドール」を出すが、全然「アカギの策略」が引けない。相手は2ターン目に「ポリゴンZ(PROMO)」と「ネンドール(DP4)」を出してくる。山ほど「ワザマシン」のついた「ポリゴンZ」を「レントラーGLLv.X」で倒すように準備してみるが、その準備中に「ハンサムの捜査」を打たれてしまう―ドローしたのは4枚のエネルギーと「ハードマウンテン」だった。さらにアメ進化の「ヨノワール(DP1)」が「ネンドール」を闇に連れ去っていく。なんてことだ!俺は「ポリゴンZ」を倒すためのアタッカーを育てようとするが、それも「ポケブロアー+」によって阻まれてしまった。「ネンドール」もサポーターもなければ、大したことはできない。かなりひどい試合だった。

5-1

この時点で、あと2回のうち1回勝てばトップカットに入ることができるってわかった。焦ることはない!



ラウンド7 VS 「ゲンガーカイリキー」(Carson R.)

Rollっていう名字を見て、友達のBianchiの知り合いのJim Rollが州大会で使った「ゲンカイ」を思い出した。Carsonも同じデッキなんじゃないかと予想してたら、見事的中。開始3ターンのワザ【まっくらやみ】、手札には7枚ばかりのトレーナーカードが溜まり、「レントラーGL」はワザ【ポルターガイスト】で8000ダメージを受けて死んでしまった。嬉しいことに、すぐにトレーナーを使い切ることができ、ワザ【ポルターガイスト】のダメージを下げることに成功した。相手は「ゴーリキー」を出して来たので、PP【かがやくまなざし】で呼び出し「ユクシーLv.X」のワザ【しねんのやいば】で倒す。手札には1枚だけトレーナーがあるが、「アグノム(DP5)」で確認済みなためサイドからはトレーナーを掴むことがなく安全だ。もし「カイリキー(DPs)」になられてしまうと、それは大きな問題となるので全力で倒しにいったわけだ。ワザ【ポルターガイスト】で「ユクシーLv.X」が60ダメージ受けた後、「レントラーGLLv.X」で「ヤジロン」を呼び出し倒す。ここから相手は場に何か出そうと足掻く。泣こうが喚こうが、「ゲンガー(DPs)」では30以上のダメージは出ないのさ。ワザ【ほのおのうず】+PP【フラッシュバイツ】のお決まりパターンで「ゲンガー」を倒し、最後のサイドもワザ【ほのおのうず】で取り、ゲームを終えた。Carson、いい試合だったぜ!会えてよかった!

6-1

これでトップカットが確実になった!正直、このゲームのプレッシャーはすごかった。さらに次に勝つと招待に必要なポイントも保証される。やるしかないぜ!



ラウンド8 VS 「ゲンガーとSPポケモン色々」(Will B.)

仲良しのCRIMの横の席になった(*^_^*)

相手のデッキが何かわかる前に、大量の「クロバットG」と「ドンカラスG」でサイドを何枚か取られてしまう。そして、その後「ゲンガー」が登場。俺には60枚のデッキにどうやってそんなたくさんのカードを入れられるのかわからないよ。相手のデッキには「ドンカラスG」「クロバットG」「パルキアG」「レントラーGL」「ヘルガーG」に加えて太い「ゲンガー」の進化ラインと2:2の「ネンドール」ラインまで入ってるんだからね。俺には無理だ!ゲームの方に話を戻そうか。相手は「ゲンガー」「ドンカラスG」「クロバットG」と大量の「ポケターン」でサイドをガンガン取ってくる。どうやったら勝てるか全然わからなかったが、ふと相手の「ポケターン」が4枚切れていると気付いたんだ。トラッシュを確認してみると、そこには確かに4枚の「ポケターン」があるじゃないか。そして、相手の場には「クロバットG」2枚と「ユクシー」「アグノム」「ネンドール」「ゲンガー」・・・アタッカーは1匹だけだ。よろしい、俺はやるべきことに気付けたのさ!

まず、ワザ【サイコリストア】で相手のワザ【シャドールーム】の的になってしまう「ユクシー」をデッキに戻す。手札は7枚あるが「ポケターン」1枚しかトレーナーはないので、ワザ【ポルターガイスト】は無害だといってもいいだろう。これは早速相手にもバレてしまったが。相手は「ゲンガー」がニートになったと判断して、「クロバットG」でワザ【どくどくのキバ】を打つプランに変更してくる。こちらがレベルアップして回復しようとすれば、「ゲンガー」は60ダメージを与える仕事に戻れるって計画なんだろう。だが、俺は「ハードマウンテン」を駆使して2匹の「ゴウカザル四」をバトル場・ベンチでぐるぐるさせ、ワザ【ばくれつだん】を打ち続ける。手札がエネルギーだらけだったのはある意味じゃよかったのかもな。相手の「ネンドール」「アグノム」「ゲンガー」「クロバットG」に山ほどダメージをのせたところで、俺の作戦が動き出す。PP【フラッシュバイツ】で「ゲンガー」を倒し、バトル場の「クロバットG」は「レントラーGL」で仕留める。1ターンにして、俺の最初のサイドカード2枚を一気に取ってやるのさ。

ここからゲームは白熱していく。相手はベンチに「レントラーGL」を出し、残り2枚のサイドのうち1枚を取ろうとしてくる。あまり詳しくは覚えていないけど、ワザ【ばくれつだん】で「ネンドール」を倒して、さらに「レントラーGL」にも20ダメージ与えたんだと思う。返しに「レントラーGL」がレベルアップして何か適当に1枚倒されるが、ワザ【ほのおのうず】で「レントラーGLLv.X」を倒すことに成功する。この時点でサイドは俺が2枚、相手は1枚だ。後ろから、俺の信頼できる素敵な友達のCrimが「このゲームはコインで勝負が付くんじゃないか!?」と言っているのが聞こえるが、俺はそうは思わない!「ゲンガー」は脅威になり得ないんだから、ワザ【ばくれつだん】が狙うべきは気絶する「アグノム」とまだ元気な「パルキアG」だろう。エネルギーは「ゲンガー」にしか付いていないし、ワザ【パールブレス】が使われることはないだろう。つまり、俺のポケモンは倒されない。「パルキアG」に20ダメージ与えたのは、次のターン、仮に相手が「パルキアGLv.X」になったとしてもワザ【ほのおのうず】に耐えられるのが「ゲンガー」だけにするためだ。返しに相手はワザ【ポルターガイスト】で勝ちを目指すが、そこには悪い知らせがあった―トレーナーは0枚だったのさ。俺がPP【いかくのおたけび】で「ゲンガー」に下がらせると、ワザ【ほのおのうず】の前に生き残れるポケモンはいなかった。俺はなんとか逆転を成功させ、世界への招待を確実にした。

7-1

こういうゲームがあるから、俺はめったに投了しない。俺は対戦相手に倒されるようにしてる。ゲームをしていれば何が起こるかなんて誰も知らないんだからな。俺は勝って、世界への招待を手に入れたのさ。



TOP128を越えると信じられないほど難しくなっていくだろう。不利なマッチアップ、偉大なるプレイヤー、そして時には事故を乗り越えていかなければ残りの7ラウンドを戦いきることはできない。時には運次第ともいえる出来事がある―それがゲームというものの本質なのだ。




第2回は以上です。残り7ラウンドということなので、4-3くらいに分けて載せていきたいと思います。

Pooka氏本人も言っていますが、ここからは先は強いプレイヤーしかいないので、ますます激しいバトルが繰り広げられていくことでしょう。

コメント

かめーる
かめーる
2009年7月15日20:58

毎度翻訳ありがとうございます。
海外プレイヤーはちょっと違う視点から考えてる人が多いので勉強になります。

みつい
2009年7月16日1:00

>かめーるさん

どういたしまして。
ノリではじめたんですが、実は結構労力が必要だと思っていたとこなので、そう言っていただけるとモチベが保てそうですw

なかい
なかい
2009年7月17日9:00

ラウンド8のスリリング感が、テキストなのに伝わってきました♪

翻訳ご苦労様です!

みつい
2009年7月17日11:55

>>なかいさん

ラウンド8は自分もお気に入りです。さすがの逆転劇って感じですよね☆

あと2回分、頑張りたいと思います!

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