Pooka’s 2009 Nationals Report [4]
2009年7月20日 大会レポート コメント (10)日にちが空いてしまい、読んでくださっている方には申し訳ありませんでした。
今回は、TOP8-決勝の3ラウンドです。
以前の記事を読まれていないかたは、そちらから読まれることを推奨します。
Pooka’s 2009 Nationals Report [1](メタゲーム分析編)
http://akiramenai3tsui.diarynote.jp/200907150613289724/
Pooka’s 2009 Nationals Report [2](スイスラウンド編)
http://akiramenai3tsui.diarynote.jp/200907151516118222/
Pooka’s 2009 Nationals Report [3](TOP128-TOP16編)
http://akiramenai3tsui.diarynote.jp/200907171331462197/
レポートは以上になります。自分の拙い英語力でPooka氏の素晴らしいレポートをどこまで正確にお伝えできたかはわかりませんが、この翻訳をさせていただけたことを光栄に思います。
お読みいただいた方々、ありがとうございました。
今回は、TOP8-決勝の3ラウンドです。
以前の記事を読まれていないかたは、そちらから読まれることを推奨します。
Pooka’s 2009 Nationals Report [1](メタゲーム分析編)
http://akiramenai3tsui.diarynote.jp/200907150613289724/
Pooka’s 2009 Nationals Report [2](スイスラウンド編)
http://akiramenai3tsui.diarynote.jp/200907151516118222/
Pooka’s 2009 Nationals Report [3](TOP128-TOP16編)
http://akiramenai3tsui.diarynote.jp/200907171331462197/
TOP8 VS 「ディアルガGパルキアGレントラーGL」(Benjamin A.)
1ゲーム目
「俺はこのゲームに勝つ必要はない」なんて言いながらゲームをはじめた。細かいところが思い出せないが、できる限りうまく記憶の断片を繋ぎ合せてみよう。俺は次のターン倒されるであろう「ぺラップ(DP4-S)」でワザ【ものまね】を使わなければならないような、若干事故気味でスタートした。みんな俺の「ぺラップ」は目の敵さ!相手は早いターンから大量の「エムリット」を展開し、「パルキアG」と「レントラーGL」による速攻をかけてきた。俺はぼけっとしていて、相手のPP【サイコバインド】が働いているのにPP【かがやくまなざし】を使おうとした。。。どうやら睡眠が必要だね。そのおかげで次のターンのワザ【ハイドロシュート】で「レントラーGL」が気絶しなくなったのはよかったし、そこまで酷いミスにはならなかったけど。でも、序盤の遅れがあったし、ゲーム中ずっと「時間を節約するために投了しようよ。次のゲームに行こうよ」ってのが頭の中をぐるぐる回っていた。そうは思いつつも、希望の光があるようにも思っていた。負けを認めたくないっていう意地があったし、そういう馬鹿やってると大会が終わってしまうのは承知の上だ。
結局、このゲームはいくつかのハイライトで語ることができる。まず、俺はやけっぱちで、エネルギーを手に入れるためにベンチに「レックウザ(DP5)」を出した。PP【アクセルグロウ】は。。。裏。どういうわけか、相手は「レックウザ」を脅威と感じたらしく、PP【かがやくまなざし】で呼び出し60ダメージを与える。このおかげでアタッカーを育てる時間が出来ただけでなく、ワザ【フラッシュインパクト】で相手の場にもダメージが入った。次のターン「レックウザ」は倒され、サイド3枚差となった。数ターン後に、相手はワザ【ハイドロシュート】でベンチのエネ付き「ゴウカザル四」を倒し、おそらく「ドクロッグG(PROMO)」で「レントラーGLLv.X」をカウンターする作戦にでた(サイド差を考えれば、この交換は相手にとって有利だろう)。しかし、相手は「超基本」と「SPエネルギー」の両方を「パルキアGLv.X」に付けており、これは「ドクロッグG」でカウンターするためのエネルギーがないチャンスだった。俺は「パルキアG」を倒すしか出来ることはなかったわけで、そして・・・相手は超エネルギーを持ってなかった!さあ、ゲームが楽しくなってきたぜ。
相手の序盤のワザ【フラッシュインパクト】の反動ダメージのおかげで、俺はワザ【ばくれつだん】でばらまいて、何匹かのポケモンを射程圏内に入れていくことができる。俺はPP【かがやくまなざし】で「パルキアG」を引っ張り出し、今回は「ドクロッグG」のカウンターを避けるために「ゴウカザル四Lv.X」で倒したような覚えがあるな。これは最後の2ターンの出来事だったように思う。相手にはHP10の「ネンドール」、HP20の「エムリット」、バトル場のHP90の「レントラーGLLv.X」、そして無傷のゲイン付き「ドクロッグG」が場に出ていた。俺はノーダメージの「ゴウカザル四」をレベルアップさせ、「コール・エネルギー」を付けて2エネにして、場を眺めた。俺はこの自分の番をうまくプレイする方法と、相手の番に自分が負けてしまう可能性について考えた。俺は相手が勝つ方法はたくさんあると思ったが、そのうちどれも持たれていないことに賭けるしかない。「ワープポイント」で最後のサイドを取られることを警戒して「ドータクンG」を出し、しばし長考に入った。ジャッジにせかされたので、俺はワザ【ばくれつだん】で「ネンドール」と「エムリット」を倒し、サイド1:1の状態にする。俺はサイドの上2枚がエネルギーだと知っていたが、どっちが必要な炎エネか思い出せなかったので、その両方を取った。
状況はこうだ。相手が「水基本」、「パルキアG」、「エナジーゲイン」、「クロバットG」を持っていて、PP【ギンガスイッチ】まで使えれば、俺は負ける。相手が勝つためのカードの組み合わせは他にもあるが、基本的には「クロバットG」から「パルキアG」が「ゴウカザル四Lv.X」を1撃するしかないだろう。「SPレーダー」で「パルキアG」を呼ばれて、気持がすこし落ちてしまった。俺にできることは期待して待っているだけだ。相手は場を眺め、手札からエネルギーを出した。。。鋼エネだ!俺は目を見開き、椅子の上で少し飛び跳ねてしまった。相手は「レントラーGLLv.X」で60ダメージ、俺は「炎基本」を出してワザ【ほのおのうず】でゲームを決めた。心臓バクバク!俺はサイド3枚差というこれまでの人生で最も絶望的な試合を逆転したのだ。
2ゲーム目
あと20分しかなかったので、俺たちはこのゲームが終わらないだろうなと思っていた。俺は比較的強い初手で、相手の「パルキアG」を「レントラーGLLv.X」で倒した。俺は何枚かのサイドを早々に取り、相手は「ドクロッグG」でこちらの「レントラーGLLv.X」を倒したが、相手は時間内にサイド4枚を引ききることはできない。俺はゲームがどのように終わりを告げるかはわからないと思っていたが、相手は自分の手札を広げ、グッドラックと言ってくれた。Benji、招待おめでとう!今日会えたのは素晴らしかった、また世界で。
旅費ゲットだぜ!そして、Nats2004決勝での負けをリベンジできて嬉しかった。俺はここまで来れたんだぜ!次は偉大なプレイヤーであるAnthonyと対戦だ。できれば決勝まで当たりたくなかったが、二人とも旅費は持っているのでよかった。特にAnthonyはWorlds2006に旅費があるのに行けなかったし、俺はどっちが勝ってもいいと思っていた。
TOP4 VS 「パルキアGレントラーGL」(Anthony E.)
1ゲーム目
俺はかなりいい初手で、相手も悪くはなかった。相手のPB【ダウナーマテリアル】でボロボロになるのはわかりきっているので、「アグノム(DP2)」を狙っていく。運が良かったのは、相手の「ドクロッグG」と超エネが両方サイドに行っていたことで、これは「レントラーGLLv.X」が深刻な状況におかれることはないって意味だ。「ドクロッグG」と「アグノム(DP2)」がいなければ、俺のアタッカーは単純に相手のより上だし、相手にはほとんど何もできない。結局、PP【かがやくまなざし】で2エネ付いている「パルキアG」を引っ張り出そうとした時、相手は最初のゲームを投了した。
2ゲーム目
こちら「レントラーGL」、相手は「ユクシー」で「コール・エネルギー」を使うスタートだ。相手は2ターン目に「クロバットG」、「ポケターン」、「ユクシーLv.X」で「レントラーGL」を倒し、何ターン後かに「ゴウカザル四Lv.X」で反撃し、相手の唯一のドロー手段であるPP【トレードオフ】を奪う。それに加えて、「ユクシー」が場を離れたことで「アグノム(DP2)」が役立たずになる。結局俺のアタッカーが相手を圧倒し、相手は投了した。Anthonyは決勝で当たるであろう「ライボルトレントラーGL」にどうやっても勝てないだろうと思うし、対戦したくないと言っていた。TOP4はすごいし、また世界で会えるといいな。おめでとう!
試合の前に、みんなは俺に「Lafonteのために勝て!」「アングラに勝たせるな!」などといった“お上品な”コメントをくれた。正直、どんなことがあっても今は怒る気にならないだろうな。これって現実なんだろうか?ここに来るまでに出会った人はいいヤツばっかりだ。ただ一緒にいてくれるかい?バトルしようぜ!!
決勝 VS 「ライボルトレントラーGL」(Darrell M.)
1ゲーム目
友達みんなが近くで観戦してくれていて、とてもいい気分だ。でも、集中しなきゃね。Darrellは(はっきりわかるくらい)緊張しているようだったが、俺は1度この場所に来ているし落ち着いていた。そして、試合がはじまり、俺の最初の手札は考えられる最強の手札だった。「ゴウカザル四」、「エネジーゲイン」、「アカギの策略」、「レントラーGL」があったと思う。俺は先攻で「ゴウカザル四」に「炎基本」を付けて終了。相手バトル場は「ラクライ」で、ベンチに「レントラーGL」を出し、エネルギーを付けて終了。「アカギの策略」で「SPレーダー」を探し、「ゴウカザル四Lv.X」を手札に加え、PP【いかくのおたけび】からワザ【ほのおのうず】で「レントラーGL」を倒す。これはワザ【とびひざげり】で「ラクライ」を倒すよりもいいプレイかどうかはわからないが、俺のゴーストがそうするように囁いたので、そうしたのだ。次のターン、相手はベンチに「ユクシー」、「レントラーGL」、「アンノーンG」を並べて、「ラクライ」にエネルギーを付け、ワザ【ほえる】で「レントラーGL」を前に出させてくる。俺は「レントラーGL」をレベルアップさせて「アンノーンG」を呼び出し、にげて「ゴウカザル四Lv.X」でワザ【ばくれつだん】でベンチを攻撃する。相手はなんとか「ライボルト」かエネルギーを見つけようとするが、何もできずに終了。俺は「クロバットG」で「ラクライ」に10ダメージ与えてワザ【ばくれつだん】で倒す。相手は「レントラーGL」にエネルギーを付けて終了し、俺はワザ【とびひざげり】で「アンノーンG」を倒す。そうして、俺はノーダメージのままサイド3枚を取った。次のターン、ワザ【ほのおのうず】で4枚目のサイドをリードする。Darrellは限られたリソースしかなく、サイド差も大きいため最初のゲームを投了した。俺は優勝まであと1ゲームだが、でも何かは起こるだろうと思ったし、まだそれほど期待してもいなかった。
2ゲーム目
俺の手札はそれほどよいものではなかったが、「レントラーGL」、「エナジーゲイン」、「ハマナのリサーチ」からスタート出来た。俺は先攻になり、エネルギーを付けて終了。相手は「ユクシー」1匹のみで、俺は考えた・・・他にたねポケモンはないのかな?それならワザ【トラッシュボルト】で終わってしまう。相手は「ユクシー」にエネを付けて、「プラスパワー」も付け、「シロナの想い」で4枚引きなおす。おお、これは他にたねポケモンが出てこないチャンスだぞ!Darrellは手札を眺めた後、カードを1枚場に出そうとし、俺は相手が別のポケモンを出すんだと思ってへこんだ。そこで相手が出したのは・・・「プラスパワー」だと?これってどっきり?相手が出来たことはワザ【サイコリストア】で40ダメージを与えることだけだ。できるだけ早く、「ハマナのリサーチ」で「炎基本」と「雷基本」を引き、「雷基本」と「エナジーゲイン」をプレイし、ワザ【トラッシュボルト】を決める。。。終わった。2ターン目、ゲーム終了―そしてこれは大会の終わりも意味している―まさか、こんなことが起こるとは、ね。
俺はこのような勝ち方になってしまったことを詫びたが、同時にDarrellがここまで来たことを祝福した。彼にとっては信じられないようなシーズンになったことだろう!俺は来年以降も彼は活躍するだろうと思うし、今度はもっといいゲームをしたいと思う。おめでとう、また世界で会おうじゃないか!
俺の勝利の後、周りからPookaコールが響く。なんて嬉しいことだ。俺は素晴らしい人たちに囲まれていて、みんなの励ましのおかげでここに立っている。俺は畏敬を受け、どうしていいのかわからなかった。俺は感情を表すのが苦手だけど、友達が俺にしてくれたことには、今この瞬間も含めて感謝してる。この経験を忘れることはないだろう。友よ―そう、君のことだよ―ありがとう。みんながいなければ楽しくないんだ。
俺は完璧にプレイすることはできてなかったし、最強のデッキがあったわけでもないが、何度か運に助けられて、最後には優勝することが出来た。俺にとってはまだ現実感がないことだけど、なんとか今年の全米選手権のチャンピオンっていう実感が沸いてきた。勝てたことは本当に嬉しいし、アメリカ代表としてベストを尽くそうと思う。さて、あと一言だけ言わせてくれ・・・みんな、世界で会おうぜ!読んでくれてありがとう。
来年も頑張るぞ!
AIM = Pooka Returns
レポートは以上になります。自分の拙い英語力でPooka氏の素晴らしいレポートをどこまで正確にお伝えできたかはわかりませんが、この翻訳をさせていただけたことを光栄に思います。
お読みいただいた方々、ありがとうございました。
コメント
ひみつ日記もみました。バトルツアーでお相手願いますね。
凄く面白かったです
とても臨場感が伝わってくるレポでしたね。
リンクもさせていただきました~。
どういたしまして。読んでいただいて、こちらこそありがとうございます。
今のところバトルツアーの予定も決めていないのですが、どこかでお会いしましたら宜しくお願いします。
どういたしまして。
面白いと言っていただけると嬉しいです^^
はじめまして。読んでいただいてありがとうございます。
原文もすごく臨場感があるんですよ!それを伝えられてれば幸いかと思います。
こちらからもリンクさせていただきます。宜しくお願いします。
早く復帰して遠征時に対戦してください。
せっかく勉強した英語が役に立ってよかったです。笑
が、学生ゆえにポケカから離れることに・・・
また関東に行きましたおりには宜しくです☆
(ボリュームが多すぎて、やっとちゃんと読めました。)
すばらしいですね。参考になりますし、なにより臨場感から楽しさが伝わってきます。ありがとうございます。
外国の方のレポートはPooka氏のものも含めて、かなりの分量があって驚かされます。しかも掲示板で公開してくれるとは気前のいい話ですよね。
お読み頂きありがとうございました。